フェリーチェの道しるべ
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2021.11.17
フェリーチェの道しるべ
2016年9月にOPEN致しました。
はじめはパスタをメインとしてスタートしましたが、お店の規模や、様々な要因からテイストの変更を続け、2017年の6月に完全にオムライスをメインにシフトチェンジしました。
少しずつお客様が定着し、SNSやTVにも取り上げられ、2019年では平均9~10回転多い時には12回転という、レストラン形式としては異常な数値を記録しました。
それを可能にしているのが、今のシステムとスタッフたちで、それこそがフェリーチェの本質的な強みだと思います。
フェリーチェではお客様のほとんどが10代から20代の若い女性です。
女子向けオムライス屋さんとしてお店作りに徹底しております。もちろん、それ以外のお客様のご支持も少なからずあります。
しかしながら、多様化した時代で我々のような小企業が生き抜いていくには、いかに”唯一の存在”であるものを造り出せるか。そしてそれはお客様にとって喜んで頂けるものなのか…。そういった追求をし続けられるかが重要になります。
そのお客様に支持を頂き続けるために最も重要な事として、【スタッフを大切にする】ことであると考えております。
すごく単純なことをいえば、利益を生み出し組織を発展させたりしていくのですが、日本企業は特にこのバランスのとり方が間違っているのではないか。
一つは利益を追求すること=すなわち悪といった考え方。
もう一つは、反対に利益を追求するあまり、最も重要なことをスタッフに伝えきれず、経営側と従業員の軋轢が生まれる。そうしてお客様に対しての過剰なサービスや価格設定による薄利多売やスタッフの過度なプレッシャーや労働基準。その利益を生み出すためのしわ寄せを、人件費を削ることで利益の帳尻を合わせ続けてきた結果の現在なのではないか。
情報化社会におけるあり方や考え方のアップデートの怠慢。また、人口ボーナスによる経営が単純な時代の過去の成功方程式でやり続けた結果、現在格差や世代間ギャップはますます広がり、ブラック企業という言葉も定着したのではないかと。
もちろん私たちも飲食店のプロとして、可能な限りお客様の要望に応えたいと考えております。しかしながら、スタッフの犠牲の上に成り立つ組織などあり得るのでしょうか。私たちフェリーチェはかねてより疑問に感じていました。
お客様のために真剣に、本気で、心から向き合う。
当たり前ですが、そこでは心の底からスタッフ自身が責任を感じたり、やりがいを感じる前提が必要だと考え、それは『スタッフが幸せであること』が必要であるのではないか。
フェリーチェはそんな疑問に立ち向かうべく、立ち上げました。
『お客様の幸せ』と『スタッフの幸せ』。
ただそれだけのことです。
でも実際には様々な困難があります。
ミクロでなくマクロ視点で飲食店だけの問題ではないのです。
現代の仕事に対しての考え方。古い体質や学歴社会。年功序列や学歴社会。労働力の低下。低賃金における低価格思考による客単価問題。日本独特のサービス精神やお金儲けは悪という思考。個より協調性のイエスマンの大量生産教育。…など、様々な問題があります。
これほどの高インフラで高いポテンシャルの日本人ですが、生産性が低いのはなぜか。経済がいつまでもよくならない理由はなぜか。30年の遅れたそれらを根本から変えるにはいささかハードルが高すぎます。
では”私たちの組織づくりにおいて”という小さな範囲から、どのように今を勝ち抜くのか。
その小さな範囲でも特に難しいことは、スタッフは「2つの意識改革が必要となる」ということです。
一つは、”スタッフが雇われの意識をなくす。経営志向(思考)になること”。
もう一つは、”主体性を持ち、本気で泥臭い努力が出来ること”です。
これらがお客様と他スタッフや自身のためだと理解し実行できるかどうかです。きっとこの考え方こそがブラック企業、ブラック従業員などといわれる原因なのではないかと考えます。ここが我々が組織を作るうえで、最も難しい要素だと思います。
我々の組織では、この小さい範囲の中で『理想』を描き、『現実』的に改善していくべきだと考えます。
お客様の喜ぶ瞬間を作り続ける。そしてお店や組織を潤わせて、もっとスタッフのお給料を高くし、休日をもっと増やし、やりがいをもって成長していく。プライベートと仕事を両方充実させる。そしてスタッフに余裕ある精神状態でお客様をお迎える。
これこそがフェリーチェの目指す組織の形です。
綺麗事だと笑う方も多いでしょうが、私たちが現在運営していくうえでこの綺麗事の実現が可能だというビジネスモデルを生み出すことが出来つつあります。もちろん、それには限りなく経営志向(思考)を持ったスタッフによる地味で泥臭い努力が必要不可欠となります。
今は様々な困難を乗り越えながら、企業自体の力もとても小さいので成長スピードは遅いです。
でも私たちの組織は確実に成長を続け、いつかきっとお客様だけでなく、スタッフにとっても存在価値を見出していただける日が来ると信じています。
今、ようやく創成期を過ぎ、成長期に入ってきました。
まだ私たちが組織における最低限のラインを通過した程度ですが、確実に成長続け、着実に近づいています。